スズケングループが核酸医薬品の物流・流通業務を一括受託

スズケングループが核酸医薬品の物流・流通業務を一括受託

子会社のエス・ディ・コラボが米アルナイラム日本法人と合意

医薬品卸大手のスズケンは6月19日、連結子会社で医薬品物流の企画・設計などを手掛けるエス・ディ・コラボ(東京・千代田区)が、血友病など希少疾病の新薬開発に強みを持つ米アルナイラム・ファーマシューティカルズの日本法人「アルナイラム・ジャパン」との間で、次世代医薬品として注目される核酸医薬のRNAi治療薬「オンパットロ」に関する日本国内のメーカー物流から卸流通までを一括受託することで合意したと発表した。

「オンパットロ」のメーカー物流から卸流通までをスズケングループが一手に担うことで国内流通在庫の偏在を最少化し、2~8度の温度帯による保管・輸配送と安定供給を実現する。

メーカー物流はアルナイラムの製造工場からメーカー物流センターまでの輸配送を医薬品専門輸配送会社である中央運輸、メーカー物流センターでの保管・管理をエス・ディ・ロジが担う。またメーカー物流センターから卸物流センターまでの輸配送は中央運輸を中心とした「医薬品共同配送ネットワーク」、卸流通はスズケングループの医薬品卸7社が展開する。このうち中央運輸とエス・ディ・ロジはスズケンの連結子会社。

エス・ディ・コラボのメーカー物流、スペシャリティー医薬品流通の実績、日本新規参入メーカーの受託実績、スズケングループの物流サービスと機能が評価され今回の受託に至った。「オンパットロ」は同18日に日本国内でトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの治療薬として製造販売承認を取得している。

(鳥羽俊一)

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