新市場開拓目指す
工場や物流施設向けの無人搬送システム「eve auto」を手掛けるeve autonomy(イヴ・オートノミー)は3月12日、事業拡大を目指し、シリーズBのエクステンションラウンドとして10億円を資金調達したと発表した。
既にeve autonomyに出資しているヤマハ発動機と自動運転技術開発のティアフォーの両社が追加で出資した。
ヤマハ発動機は長年蓄積してきたモビリティの技術と製造ノウハウを活かし、無人搬送システムの普及を支援。ティアフォーは、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」(オートウェア)を基盤とした技術開発を進めており、eve autonomyのシステムで中核を占める自動運転技術を提供している。
eve autonomyは追加出資を受け、技術開発の加速と事業基盤の強化に加え、工場や物流施設以外の新たな市場開拓にも注力する。
「eve auto」のイメージ
eve autoは全国で活用されているEV(電気自動車)カートと、一般公道でも使える最先端の自動運転技術を取り入れ、雨天や夜間でも工場などの敷地内・屋外環境で自動運転レベル4(特定環境下での完全無人)の無人搬送運用を実現。24時間稼働が必要な施設に投入することも可能。現在、全国約40拠点で70台以上が稼働している。
主要スペック(いずれもeve autonomy提供)
(藤原秀行)