自動運転など向けに高精度3次元地図データ提供するダイナミックマッププラットフォーム、東証グロース市場に3月27日上場

自動運転など向けに高精度3次元地図データ提供するダイナミックマッププラットフォーム、東証グロース市場に3月27日上場

インフラ維持や防災での活用も目指す

東京証券取引所は2月19日、自動運転など向けに高精度の3次元地図データ(HDマップ)を提供しているダイナミックマッププラットフォーム(東京都渋谷区渋谷)のグロース市場への上場を承認した。上場は3月27日付。

2016年に発足したダイナミックマップ基盤企画が前身。内閣府が進める先進技術開発支援プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」で、HDマップの実用化にめどが立ったのを受け、日系自動車メーカー10社などが出資し、17年に事業会社「ダイナミックマップ基盤」へ移行した。

 
 

23年に現社名となった。

高速道路や一般道でカメラを搭載した車両を走行、測量したデータを基にHDマップを作成している。

日本や欧米、韓国、中東で自動運転や先進運転支援システムを手掛ける自動車メーカーなど向けにHDマップのライセンスを供与しているほか、自動運転以外の領域でも、インフラ維持や防災などの面でHDマップの活用を目指している。

GPSだけでは特定できない道路のレーンの情報をHDマップで補完できるようになるなど、HDマップの活用で自動運転や先進運転システムの安全性を向上させ、普及を加速させることにつながると期待が高まっている。

2024年3月期の連結業績は売上高が55億6700万円、経常損益が24億9000万円の赤字だった。

(藤原秀行)

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