6月中めどにマニュアル作成も
中野洋昌国土交通相は4月11日、閣議後の記者会見で、中日本高速道路(NEXCO中日本)が管轄している東名高速道路や中央自動車道などで自動料金収受システム(ETC)に障害が発生した件を受け、4月10日にNEXCO中日本の縄田正社長と面会したことを明らかにした。
縄田社長からは混乱を引き起こしたことへの謝罪に加え、東日本高速道路(NEXCO東日本)、西日本高速道路(NEXCO西日本)とともに、有識者を交えて再発防止策などを協議する検討委員会を立ち上げるとの説明があったという。
中野国交相は縄田社長に対し、4月中に今回の通信障害の原因と当面の対策を取りまとめるとともに、6月中をめどに同様の事案が起きた場合の危機対応を盛り込んだマニュアルを作成するよう指示したという。
中野国交相は会見で、NEXCO中日本などが広域にわたるETC障害の発生を事前に想定していなかったことが大きな課題だと指摘。「料金所の運用や料金の徴収の方法などいろいろな課題があった」との認識を示した。
ETCの障害発生後、NEXCO中日本は当初、現金で支払ってもらうよう利用者に要請していたが、料金所で渋滞が起きたため、ETCレーンを開放して通ってもらい利用後に料金を支払う方式に切り替えた。
(藤原秀行)