常石造船のフィリピン拠点、初のメタノール燃料ばら積み貨物船「KAMSARMA」を26年1月引き渡しへ

常石造船のフィリピン拠点、初のメタノール燃料ばら積み貨物船「KAMSARMA」を26年1月引き渡しへ

SOx最大99%削減など見込む

常石造船は4月22日、フィリピンに拠点を置くグループ企業のTSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES(CEBU)(THI)の第2船台で、THIが初めて建造するメタノール燃料ばら積み貨物船KAMSARMAX[st1] の第1ブロック搭載を完了したと発表した。

本船は今年7月に進水、2026年1月に引き渡しをそれぞれ予定している。

 
 

メタノールを燃料として使用することで、重油と比較して窒素酸化物(NOx)は最大約80%、硫黄酸化物(SOx)は最大約99%、二酸化炭素(CO2)は最大約10%の排出削減をそれぞれ実現できると見込む。

さらに、常石造船のロングセラー船で2024年に竣工400隻を達成したKAMSARMAXで初めてのメタノール燃料船となる。

全長229m、貨物積載量9万8000㎥で、鉄鉱石と穀物、石炭の3大バルク貨物を輸送できる。


ジブクレーンで吊り上げ、ドックに配置した最初のブロック

(藤原秀行)※いずれも常石造船提供

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