商船三井、フランスを拠点とするLNG燃料供給船の海上公試を実施

商船三井、フランスを拠点とするLNG燃料供給船の海上公試を実施

21年までの就航予定

商船三井は7月12日、フランスを拠点とする初めてのLNG(液化天然ガス)燃料供給船の海上公試を実施したと発表した。

新造船は仏石油大手トタル・エナジーズが商船三井から傭船する2隻目となり、2019年11月に長期傭船契約を締結。20年4月から中国の滬東中華造船で建造中。

21年末までに就航予定の同船はフランス船籍で、南フランスのマルセイユ=フォス港を拠点として地中海域で運航を始める予定。まずは、CMA-CGMのLNG燃料コンテナ船およびMSCクルーズが建造中のLNG燃料クルーズ船への燃料供給事業に従事することが決まっている。

LNGを主燃料とし、発生するボイルオフガスを再液化できる環境に配慮した最新鋭船として、1隻目の世界最大のLNG燃料供給船「Gas Agility」の設計に準じているが、設計・建造経験を活用し、より多くの船型へ効率良くLNG燃料を供給できるよう改善されている。

※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)

トタルエナジーズの船舶燃料担当副社長 Jérôme Leprince-Ringuet氏
フランス、そして地中海でLNG燃料供給事業を実施する目前まで来たことを大変喜ばしく思っています。そしてクリーンな船舶燃料に世界が進んでいく中、欧州の主要港でお客様のLNG燃料需要へ応えていきたいと思います。

商船三井 取締役専務執行役員 松坂顕太氏
このプロジェクトの重要なマイルストーンに立ち会え大変うれしく光栄に感じています。商船三井はトタルエナジーズのLNGサプライチェーンを長期にわたって支えていくことで、エネルギーの安定供給と海運の低炭素化に貢献していく所存です。また、よりクリーンな船用燃料の供給をサポートすることを通じ、商船三井が、海運業で進んでいるエネルギー転換の一翼を担うことを、誇りに思います。


(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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