原油価格は“トランプ関税”で世界景気鈍化の影響受け下落見込む

原油価格は“トランプ関税”で世界景気鈍化の影響受け下落見込む

世銀予想、25年は2割減

世界銀行は4月29日、世界の商品市場の予想を更新した。

この中で、原油価格は英国産の北海ブレント先物が2025年に平均で1バレル当たり64ドルと24年水準の81ドルから約2割下がり、26年にはさらに60ドルまで下落すると展望。景気がさらに悪化すれば25年に59ドルまで達する可能性があるとの見方を示している。

 
 

世銀は価格低下の背景として、トランプ米大統領の高関税政策の影響による世界的な景気減速と石油の供給増を挙げている。

オーストラリア産の石炭も1t当たりの価格が24年の136ドルから25年は100ドル、26年は95ドルにそれぞれ低下すると見込むなど、エネルギー価格は総じて現状より下がっていくシナリオを見込んでいる。

(藤原秀行)

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