店舗ない自治体増加など受け、接点拡充図る
大日本印刷(DNP)とセブンネットショッピングは6月16日、DNPグループが展開しているハイブリッド型総合書店「honto」とセブン&アイグループが手掛けている「セブンネットショッピング」のサービス連携を9月1日に開始すると発表した。
2025年度内に、「honto」で「セブンネットショッピング」の書籍通販サービスを円滑に使えるようにする予定。
具体的には、「honto」の各商品ページに「セブンネットショッピング」への遷移ボタンを設置し、利用者が本を注文すれば全国のセブン-イレブン店舗で受け取ることができるようにする。
国内では書店が1つもない自治体が2024年には28%に到達するなど、消費者と本の接点が減っているのを踏まえ、書店に加えてコンビニ店舗も受け取り場所に加えることで、書店のない地域も含めて多くの利用者の利便性を向上させるのが狙い。
honto.jp商品ページでの連携イメージ(両社提供)
「honto」は現在、出版物取次大手トーハンが担っているオンライン書店「e-hon」と組み、ネット注文した本を近隣の書店で受け取ることができるサービスを実施している。
「セブンネットショッピング」の書籍通販サービスとの連携により、国内で約2万2千店舗を展開するセブン-イレブンでも書籍の受け取りを可能にすることで、全国規模で生活者が本にアクセスしやすくなる環境を整備したい考え。
2025年度内に「セブンネットショッピング」の電子書籍サービスを終了し、販売窓口を「honto」へ一本化する。
(藤原秀行)