根拠を共有、意思決定の質とスピード向上図る
オプティマインドは6月19日、AIを活用した輸配送ルートの最適化支援サービス「Loogia」(ルージア)に関し、「費用」を基軸に据えて自社・傭車・路線便や車格、人員、高速利用などを横断的に比較した配車の自動化・可視化を実現したと発表した。
輸配送領域で意思決定の質とスピードを高められる判断材料を提供できると見込む。
同社は、従来の自動配車は「走行距離や所要時間の最小化」を重視し、車格別の単価や人件費、協力会社との契約条件、高速道路の利用コストなどを加味した「費用」考慮の配送計画は現場の属人的な調整に委ねられていたと分析。複数の配送手段が混在する中で最適な選択をするには配車担当者による試行錯誤や判断のばらつきがあったと指摘している。
そうした環境を考慮し、Loogia配車作成では、配送条件・業務効率・費用の3軸を同時に考慮した配車を可能にした。複数の配送手段(自社・傭車・路線便など)を横断的に比較し、総コストを最小化する車両、人員、ルート、高速道路の使用などを費用に基づいて自動で選定する。
属人的な調整に頼り切らず、配送判断の根拠となる費用情報を可視化することで、現場・管理部門・経営層が共通の基準で意思決定できるようになるとみている。
(藤原秀行)