デマレージ料や検査料、業務効率化後押し
国土交通省は7月14日、物流や行政関係など港湾関連の諸手続きを電子化したシステム「サイバーポート」に関し、宇徳の「東京フレートセンター」(東京都品川区八潮)と「本牧CFS」(横浜市の本牧ふ頭)を対象に、輸出業務における入庫の確認や輸入業務における保管料の問い合わせを効率化する新機能の提供を10月14日に開始すると発表した。
サイバーポートはこれまでにターミナルシステムと連携し、デマレージ料や検査料を容易に確認できる「ターミナル問い合わせ」の機能を展開。海貨業者やターミナルの業務効率化を後押ししてきた。
一方、混載貨物を扱うCFS倉庫は入庫確認や保管料の問い合わせは依然、メールや電話によるアナログな方法が主流となっており、同様の機能を追加して効率化を図ることが期待されている。そうした潮流を踏まえ、新たに宇徳と連携を始めることにした。
新機能の利用メリット
CFS入庫確認機能【輸出】 | CFS問い合わせ機能【輸入】 | |
海貨 業者 |
・自社システムやサイバーポート上から入庫確認 が可能になるので、入庫確認依頼票と自社シス テム等への二重入力がなくなる。 ・入庫票がデータで連携されるため、後続の NACCS業務(ECR,EDA,EDC,ACL等)に活用 できる。 |
・24時間、CFS倉庫への問合せが可能になる。 |
CFS 倉庫 |
・入庫確認作業が自動化される(東京フレートセ ンターにおける入庫確認の件数は約2,600件/ 月)。 |
・保管料の金額を自動計算し提示することで電 話対応が削減できる。 |