コンテナはエコ関連物資以外で前期割れ、石油が好調の車扱は増加
JR貨物が7月17日に発表した「輸送動向について」によると、2019年度第1四半期(4~6月)の鉄道貨物輸送量(速報値)は706万9000トンで前年同期比2.8%の減少となった。
コンテナは4.2%減の518万1000トン。関東地区の建設発生土輸送が順調に推移したエコ関連物資が24.5%増の14万3000トンと大幅な伸びを示したが、食料工業品は清涼飲料水の九州地区向けが低調、紙・パルプは国内需要の減少に伴い関東地区向けが減送、化学工業品と化学薬品は米中貿易摩擦の影響から中国向け輸出関連を中心に7%程度の下落、農産品・青果物は東北・新潟・北陸各エリアからの民間流通米輸送が減少したことや北海道産の在庫薄、さらにゴールデンウイークが長期連休となったことで稼働日が減った要素も加わり、エコ関連物資以外の全品目で前年同期を下回った。
車扱は1.5%増の188万8000トン。4月の気温が低めに推移したことで灯油の需要が増加した石油は3.8%増の128万5000トンと好調だったほか、車両も2.4%増の18万9000トンと前年同期を上回った。
(鳥羽俊一)
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