出発前に手荷物配送の予約可能、「手ぶら観光」ニーズに対応
佐川急便は8月22日、中国人向けの旅行予約サイト「Ctrip」(携程)を運営するトリップドットコム・グループ、訪日観光客に焦点を合わせた集客・プロモーションサービスを手掛けるJapan DXの2社と連携し、今年10月をめどに、訪日観光客が旅行出発前にオンラインで物流サービスの予約・決済ができる新たなサービスの提供を開始すると発表した。
3社は今年5月28日付で戦略的パートナーシップ協定を締結していた。円滑な手荷物配送や荷物預かり、「手ぶら観光」のニーズが年々高まっているのに対応する。
Ctripのサイト上で、中国人が訪日する前(旅前)に手荷物配送の予約から決済までを完結できるようにする。観光客は宿泊先や交通機関、観光地などの予約と同様に、手荷物配送の予約も事前に済ませることが可能。
予約時に出す二次元バーコードを基に手荷物ラベルを発行できるため、手書きによる送り状の記入やカウンタースタッフとのやり取りが不要になる。カウンターに預けた手荷物は、事前予約に基づいて佐川が配送するため、土地勘のない場所でロッカーや手荷物預かり所を探す手間が省け、目的地へ手ぶらで直行できるようになると見込む。
3社は今後、訪日観光客向けの商品購入後の物流サービスおよび手荷物配送サービスの共同展開なども想定している。
(佐川提供)
(藤原秀行)