過去最大級、中国からのコンテナ
環境省と東京都は10月7日、東京港の青海ふ頭で9月30日に荷揚げされたコンテナ3個で見つかった1万8000個体以上のアリに関し、専門家による同定の結果、強い毒を持ち刺されるとやけどのような激しい痛みに襲われ、アレルギー反応で死に至ることもある南米原産の特定外来生物ヒアリ(Solenopsis invicta)であることを確認したと発表した。
今年度に入って29事例目。一度に1万以上の大量の個体が発見されたのは極めて異例で、過去最大級の数とみられる。
見つかったヒアリ(環境省ウェブサイトより引用)
環境省と東京都によると、コンテナは9月26日、中国の厦門港を出て同30日に青海ふ頭に入港した。コンテナを陸揚げしている際、物流事業者が1個のコンテナの屋根に約40個体のアリを確認し、環境省に通報した。
見つかったヒアリは働きアリが1万個体以上、卵・幼虫とサナギが8000個体以上と推計されるという。
環境省と東京都はコンテナの消毒や周辺の防除を進めるとともに、見つけた場合は素手で捕まえたり触ったりしないよう注意を呼び掛けている。
(藤原秀行)