イケア店舗運営の蘭インカ・グループ、AI配送効率化ソフトの米ローカスを買収

イケア店舗運営の蘭インカ・グループ、AI配送効率化ソフトの米ローカスを買収

ネット通販利用拡大受け、コスト抑制図る

スウェーデンの家具大手イケアの店舗を運営しているオランダのインカ・グループは10月7日、運送事業者向けの配送効率化支援ソフトウェアを展開している米国のローカスを買収すると発表した。

ローカスのソフトはAIを使って最適な配送ルートを提案する。イケア店舗の物流業務に活用し、効率化を図る。買収額は開示していない。

イケアの小売売上高全体に占めるオンライン販売の割合が2019年度の11%から24年度には28%まで上昇し、配送の負荷が増している。ローカスの技術を生かし、オンライン販売を伸ばしながらコスト負担は膨らまないようにしたい考えだ。

トランプ米政権は木材製品への新たな追加関税を設定する方向で、米国市場への製品供給はコストアップが避けられないだけに、配送効率化で負荷を減らしたいとの思惑もあるとみられる。


配送効率化を図る(イケア提供)

(藤原秀行)

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