エリア総面積2.8万坪に拡充
富士ロジテックホールディングス(HD)は10月20日、神奈川県厚木市の「KDXロジスティクス厚木」内に新たな物流拠点「厚木三田第2ロジスティクスセンター」(延床面積2038坪)を開設したと発表した。
厚木市・相模原市周辺の同社物流拠点は8カ所に達し、同エリアの総面積は2万8327坪に広がった。首都圏の物流ネットワーク強化につなげる。
KDXロジスティクス厚木
拠点名 :厚木三田第2ロジスティクスセンター
所在地 :神奈川県厚木市三田字上川原2079
延床面積:2,038.54坪〔6,738.97㎡〕
(建屋延床面積:6,131.49坪〔20,269.4㎡〕)
設備など:天井高:6m以上、床荷重:1.5t/㎡
同社は1970年代に静岡から関東へ進出した際、最初の拠点として厚木市を選定。以来50年にわたって同市周辺で事業拡大を図ってきた。
新センターは圏央道の圏央厚木ICから3.6km、東名高速道路の厚木ICから6.9km。都心から50km圏内の立地を活かし、首都圏へのスムーズな配送を担えると強調している。
同社の神奈川事業部の拠点】
エリア :厚木市
拠点数 :5
主な拠点:厚木長沼倉庫、厚木金田ロジスティクスセンター、東名厚木ロジスティクスセンター、厚木三田ロジスティクスセンター、厚木三田第2ロジスティクスセンター(新設)
エリア :相模原市
拠点数 :2
主な拠点:ALFALINK相模原ロジスティクスセンター、ALFALINK相模原第2ロジスティクスセンター
エリア :座間市
拠点数 :1
主な拠点:横浜町田ロジスティクスセンター
同社独自の音声ピッキングシステム「VIPS(Voice Integrator Package System)」を神奈川事業部で取り扱う荷主業務の95%(今年8月末現在)で採用。音声ガイダンスと無線ハンディを使用したハンドフリー作業を駆使し、従来比で生産性を1.4倍に向上させたほか、作業記録を同時に取得できるためデータに基づくローケーション効率化なども実現したという。
音声ピッキングシステム(いずれも富士ロジテックHD提供)
厚木・相模原エリアにおける重点戦略として、「東名厚木ロジスティクスセンター」でEC物流の専門センター化を推進。自動梱包ラインといった新たな設備を導入し、化粧品、アパレル、日用雑貨など多様な荷主のEC物流を効率的に処理できる汎用性の高いセンターを目指す。
集中的な拠点展開やシステム標準化による効率的な人材配置を推進することで、同エリアのEC関連事業を伸ばしていきたい考え。
(藤原秀行)