NTTデータCCS、UR賃貸住宅でロボット使った目的住戸までの荷物自動搬送実験へ

NTTデータCCS、UR賃貸住宅でロボット使った目的住戸までの荷物自動搬送実験へ

配達員が承認得てオートロック解錠可能に、人手不足など課題解決図る

NTTデータとENEOSシステムズの合弁で情報システム開発などを手掛けるNTTデータCCSは10月28日、FUKUOKA Smart EAST 推進コンソーシアムが推進するまちづくりプロジェクト「Fukuoka Smart East」の取り組みの一環として、11月5〜6日に宅配業務の効率化を目的とした実証実験を福岡市内のUR賃貸住宅2カ所で実施すると発表した。

同コンソーシアムは九州大学、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)、福岡市、福岡地域戦略推進協議会で構成。実証実験はオプテックス、Netsdar Robot Solutions、日本オーチス・エレベータと連携して行う。

スマートフォンを活用して荷物を自室まで自動で配送する仕組みの可能性を検証する。宅配業界の人手不足や再配達問題などの課題解決につなげるのが狙い。

具体的には、宅配配達員が専用のスマホアプリで届け先の人に賃貸住宅のオートロック解錠を承認してくれるよう依頼。OKをもらった後、スマホを持つ宅配配達員がエントランスに近づくと、ハンズフリーでドアが開く。

建物内に入った後、宅配配達員がロボットに荷物を預けると、エレベーターと連携し、目的の部屋がある階まで自動で移動する。

エレベーターと自動的にロボットが連携できるようにすることで、建物内の自由な移動を可能にしたい考え。


実験のイメージ(NTTデータCCS提供)

(藤原秀行)

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