ヤマトHDが中計刷新、最終年度の利益目標を大幅引き下げ

ヤマトHDが中計刷新、最終年度の利益目標を大幅引き下げ

純利益は「800億~1000億円」→「360億円」に

ヤマトホールディングス(HD)は10月30日、昨年2月に公表した2024~26年度を対象とする現行の中期経営計画「サステナビリティ・トランスフォーメーション2030~1st Stage~」を刷新したと発表した。

最終年度の26年度(27年3月期)の連結業績計画を見直した。



具体的には、営業収益(売上高に相当)は従来の「2兆~2兆4000億円」を「1兆9400億円」に、営業利益を「1200億~1600億円」を「600億円」に、営業利益率は「6%以上」を「3.1%」に、当期純利益は「800億~1000億円」から「360億円」にそれぞれ大きく引き下げた。

ROE(自己資本利益率)は「12%以上」から「6%以上」、ROIC(投下資本利益率)は「8%以上」から「5%以上」に下方修正した。

同社は「事業環境の変化に対応した戦略施策の一部が想定通りの効果創出に至らなかった」と見直しの背景を説明。宅配などの運賃引き上げ、法人向けサービス強化、間接コスト削減などを進める考えを示している。

(藤原秀行)

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