社会貢献団体FIFと佐川がプログラム開催、今年で12回目
主要企業・団体のメンバーらで構成する社会貢献団体「フューチャーイノベーションフォーラム(FIF)」は7月30日、東京・新砂の佐川急便東京本社で、首都圏在住の小学5・6年生20人を招き、宅配便の仕事を体験するプログラム「物流の最前線」を開催した。
今年で12回目となる同プログラムは、社会を下支えするインフラという重要な機能を持つが普段はあまり目立たない物流の現場に触れてもらうのが狙い。参加者は本社内で実際に宅配の荷物を届けたり、物流センター内で仕分け業務にトライしたりと、半日を費やして物流の裏側に触れた。
東京本社内で荷物を届ける体験をした
参加した小学生たちは佐川急便の宅配ユニフォームに着替え、各種トラックを見学したり、台湾から輸送されたタピオカを使ったタピオカミルクティーを試飲して物流の意味を感じてもらったりした。同社が導入している業務用電動アシスト自転車「TRIKE CARGO」も紹介され、免許がなくてもさまざまな人が宅配業務に携わることができるようにするという狙いを教わっていた。
さらに、2人1組となって本社ビルの2階から5階まで荷物を持って配達。それぞれ緊張した面持ちで受け取り役の同社社員からスマートフォンを使って電子サインをもらっていた。参加者同士で名刺交換にもチャレンジしていた。
「初めまして」と名刺を交換
他にも、東京本社に隣接する物流センター「佐川東京ロジスティクスセンター」を訪問。ベルトコンベヤーで荷物が流され、自動的に仕分けられている作業を見て驚いたり、感心したりしていた。センターでは最後に全員が実際に小包をベルトコンベヤーに流し、発送を体験していた。
コンベヤーの流れに興味津々
仕分けにも挑戦
最後に全員で小包を発送
参加した小学5年生の男子は「仕事に使う言葉が難しかったりしたけど、スマホで電子サインをもらい、とても勉強になった」と感想を語った。プログラムの場で初めて出会い、仲良くなったという小学5年生の女子2人は「参加してみたらすごく楽しかった。宅配が大事な仕事だというのがよく分かった」などと笑顔を見せていた。
(藤原秀行)