日本郵船、船員の免許・資格・有効期限を一元管理するサービス開始

日本郵船、船員の免許・資格・有効期限を一元管理するサービス開始

労務管理システムに新機能、更新漏れリスク解消と担当者の負荷軽減図る

日本郵船は12月18日、海運・物流業向け会計システムなどを手掛けるエイ・アイ・エス(AIS、東京都千代田区神田須田町)と共同で、船員向け労務管理システム「TRANS-Crew」(トランスクルー)で船員の免許や資格、その有効期限を一元的に管理する「資格管理・有効期限管理クラウドサービス」を開発したと発表した。

12月17日に日本郵船グループの曳船会社への提供を開始した。



更新期限のリマインド通知や履歴管理機能を実装することで、船舶運航会社、船舶管理会社、乗船者がリアルタイムで資格状況を把握できる仕組みを構築した。免許や資格の更新漏れのリスク解消と担当者の負荷軽減を図る。

2024年に提供をスタートした勤怠管理や手当計算を効率化する「手当・給与連携サービス」に続く、AISとの協業の第2弾。今後は日本郵船グループ内外の内航船舶運航会社や内航船舶管理会社にもサービスを展開していきたい考えだ。

船舶管理者、運航担当者、船員本人がクラウドサービスを使うことで、いつでも最新の免許・資格情報にアクセス可能な上、スマートフォンで簡単にアップロード・申請を済ませることができる。

今後は資格情報と連動した配乗計画の自動化や、AIを利活用した最適化・分析機能の追加も予定している。配乗計画・労務管理・給与連携・資格管理などを一体的に運用し、船舶運航業務の効率化を実現するとともに、日本郵船グループの曳船事業の持続可能性向上につなげることを目指す。


スマートフォンでの申請画面


資格管理アラートのトップページ(いずれもプレスリリースより引用)



(藤原秀行)

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