日野、傘下の国内販社6社の経営権を台湾の和泰汽車などに譲渡へ

日野、傘下の国内販社6社の経営権を台湾の和泰汽車などに譲渡へ

26年4月1日付予定、三菱ふそうとの統合控え独禁法抵触回避

日野自動車は12月18日、傘下の国内販売会社6社の経営権を、台湾で日野の車両販売代理店を務めている和泰汽車などに譲渡すると発表した。2026年4月1日付の予定。

日野が三菱ふそうトラック・バスと26年4月に経営統合した後、国内の一部エリアでトラックやバスの販売が寡占となるため、独占禁止法に抵触しないようグループの在り方を見直した。



対象は日野の連結子会社の東北海道日野自動車(北海道帯広市)、北海道日野自動車(札幌市)、宮城日野自動車(仙台市)、福島日野自動車(福島県郡山市)、南関東日野自動車(東京都港区新橋)のそれぞれ株式の80%を和泰汽車に譲渡。

並行して、静岡日野自動車(静岡市)の株式88.5%を独立系販売会社の愛知日野自動車(名古屋市)に譲渡する。

日野は26年4月以降、連結ベースで特別利益として関係会社株式売却益273億4900万円を計上する。

(藤原秀行)

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