9.8億円支払い予定
日野自動車は12月25日、ディーゼルエンジンの燃費不正問題に関し、ニュージーランドで今年3月に起こされていた損害賠償請求の集団訴訟で原告団と和解することを決めたと発表した。
同問題が発覚した2022年以降、日野はニュージーランドに加え、米国やカナダ、オーストラリアでも同様の訴訟を起こされていたが、今回の和解方針決定で一連の海外の訴訟は全て終結する方向となった。
ニュージーランドの訴訟は同国の企業などが、日野が車両用エンジンの排気ガス性能基準と燃費基準の違反に関して働いた詐欺行為などで損害を被ったと主張、賠償を求めていた。
和解金は1090万ニュージーランドドル(約9億8000万円)を想定しており、26年3月期の第3四半期(25年10~12月)決算に特別損失を計上する。
日野は2026年4月に三菱ふそうトラック・バスと経営統合する予定。
(藤原秀行)










