JR西とTRIPLE7、北陸新幹線区間で大型物流ドローン活用した資機材搬送実験を実施

JR西とTRIPLE7、北陸新幹線区間で大型物流ドローン活用した資機材搬送実験を実施

「現地の安全確認」と「輸送」を異なる機種が実施

ドローンスクール運営などを手掛けるTRIPLE7(トリプルセブン、東京都渋谷区渋谷)は12月26日、JR西日本、ジェイアール西日本商事の両社と組み、12月19日に北陸新幹線の越前たけふ〜敦賀(福井県)区間のJR西敷地内で、大型物流ドローンを活用した資機材搬送の実証実験を行ったと発表した。

豪雪地帯や急峻地形、災害発生時など従来の人力や車両による運搬が困難な環境を想定し、現地の安全確認から資機材輸送・荷降ろしまでを含む実運用に近い形で、大型物流ドローン活用の有効性および安全性を検証するのが狙い。「現地の安全確認」と「輸送」を異なる機種のドローンが担当した。



実験に使った中国DJI製「DJI Dock 3」は遠隔操縦が可能なドローンシステム。特性を活かし、まず着陸地点および周辺環境の安全確認を実施した。地面状況、障害物の有無、人や車両の動線などを事前に確認することで、安全な運用判断に必要な情報を取得した。


トラック荷台に設置したDJI Dock 3から、荷降ろし地点の安全確認を目的としたドローンが離陸する様子

その後、大型物流ドローン「DJI FlyCart 100」を投入し、災害対応を想定した資機材の輸送と荷降ろし、帰還までを含めた一連の運用を実施。現場での実装を見据えた具体的な運用イメージを確認した。


飛行に先立ち、機体の状態や周辺環境について離陸前点検を行う様子


荷降ろし地点で資機材の到着を確認する様子

実証実験では安全管理を最優先事項に設定し、複数名体制による事前確認、操縦・監視、運用中の状況監視、明確な中止判断基準を設けた上でトライした。天候や現地状況、第三者の立ち入りなどを常時監視し、状況に応じて運用内容の見直しや一時中断を行う体制を構築することで、事故を未然に防ぐための運用設計を重視した。




中央:操縦を行うTRIPLE7統括ボスインストラクターの増田彪吾(ますだ・ひゅうご)氏 右:安全管理を行う岩岡真吾社長


ドローンが上空で待機している間に輸送物資の玉掛けを行う様子

TRIPLE7とJR西は実証実験を通じて、大型物流ドローンが豪雪地帯や斜面、トンネル上部など、従来は人による対応に大きな負担が発生していた環境下で有効な資機材搬送手段となり得ることを確認したと総括している。


DJI FlyCart 100


DJI Dock 3

(藤原秀行)※いずれもTRIPLE7提供

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