公開時に750tのCO2削減効果を想定
川崎汽船は12月26日、名古屋港で10月30日に、同社運航の自動車専用船「SERENITY HIGHWAY」に、舶用バイオ燃料を供給したと発表した。
国内では2港目で、中京地区で同社運航船にバイオ燃料を供給したのは同社として初めて。
バイオ燃料は既存のディーゼルエンジンの仕様を変えずに使えるのがメリット。このバイオ燃料に含まれるFAME(脂肪酸メチルエステル)は、従来の化石燃料と比較して、ライフサイクル全体(原料生産から最終的な燃料利用まで)で約84%のCO2削減効果が見込まれている。
今回はFAME24%を低硫黄燃料油(VLSFO)に混合した「B24」を使うことで、同船の航海時に約750tのCO2排出削減効果を想定している。
バイオ燃料は食料や飼料と競合しないバイオマスなどの再生可能な有機資源を原料に用いている。
また、製造に使用するFAMEはEU基準(ISCC-EU認証)を満たしており、供給時には持続可能な方法で作られたことを証明する「Proof of Sustainability」(PoS)が発行されるため、国際的な持続可能性基準に適合している。
(藤原秀行)










