アルフレッサ、大規模災害時の仮設薬局運用で大阪府と協定締結へ

アルフレッサ、大規模災害時の仮設薬局運用で大阪府と協定締結へ

貨物コンテナ活用、指定の救護所に輸送想定

アルフレッサホールディングス(HD)は1月9日、子会社で医療用医薬品などの卸売事業を手掛けるアルフレッサと大阪府が、南海トラフ地震などの大規模災害に備え、大阪府の医療提供体制強化のため、災害時に用いる仮設薬局「災害支援コンテナファーマシー」の運用で連携すると発表した。双方で1月16日に協定を締結する予定。

大規模な災害が起きた際、アルフレッサがコンテナファーマシーを大阪府の指定する救護所などに運び、設置する。平時にはアルフレッサの大阪物流センター(大阪市)でコンテナファーマシーを管理しておく。



アルフレッサは災害時の医薬品供給の途絶リスク解消と医療提供活動の継続支援のため、2023年に耐久性と移動性を兼ね備え、建物としても利用可能なコンテナファーマシーを開発した。コンテナファーマシーは貨物用コンテナを改造し、調剤設備などを搭載している。

同年には静岡県藤枝市と「災害支援コンテナファーマシーの運用等に関する協定」を結んだ。

大阪府は令和7年度(2025年度)事業として、コンテナ型の調剤設備を研修設備として整備し、「在宅医療」や「災害時対応」をテーマとして研修を行うことで、より専門性の高い薬剤師の養成、在宅医療の推進、災害時の備えの強化を図る「地域で活躍する薬剤師の確保推進事業補助金」事業を展開している。

府が公募の結果、アルフレッサによる藤枝市の先進的な取り組みを踏まえた提案内容を評価し、同社を補助対象事業者として選定、府での活用を想定したコンテナファーマシーの導入準備を進めることにした。

協定の期間は今年1月16日から2032年3月31日までの約6年間。

コンテナファーマシーに自動分割分包機、錠剤棚、水剤棚、散薬台、外用台、クリーンベンチ、簡易ベッド、電子天秤、空調機器、照明、水タンク、発電機などを搭載。トラックで牽引することで移動が可能。



コンテナ自体が強固で重さもあるため強風に強く、防犯性にも優れているのがメリット。コンテナ1基に多くの物資を搭載可能なため、必要となる医薬品などをより多く災害現場へ輸送できると見込む。

発電機や水タンクを搭載しているため、派遣先でライフラインが復旧した場合には、電源コンセントおよび水道と接続することで建物として長期にわたり支援活動を続けられると想定している。


コンテナファーマシー外観


コンテナファーマシー内の調剤設備など(いずれもアルフレッサHD提供)

(藤原秀行)

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