佐川とCBcloudが軽貨物のチャーター業務で提携

佐川とCBcloudが軽貨物のチャーター業務で提携

独自システム活用し迅速マッチング実現、20年度中の全国展開目指す

佐川急便とCBcloud(東京)は8月8日、軽貨物のチャーター運送で業務提携したと発表した。

CBcloudが佐川向けに、荷物とトラックドライバーをマッチングする専用システムを提供。今年9月初旬をめどに「軽貨物チャーターマッチングサービス(軽マッチング)」を開始し、CBcloudのユーザーとなっている1万2000人以上のドライバーとも連携。より迅速なマッチングの実現を図る。

佐川は軽貨物のチャーター運送の取り扱いを増やし、宅配便以外に多様な輸配送サービスを提供する「TMS(トランスポート・マネジメント・システム)」の規模拡大につなげたい考え。CBcloudはメーンの顧客層となっている中小運送事業者の業務効率化を一段とサポートしていく構えだ。

軽マッチングは荷主側がシステムに運んでもらいたい荷物の情報を入力すれば、料金の見積もりを自動的に算定するとともに所要時間を表示するなど細かな情報を表示。ドライバーがすぐにエントリーできる環境を実現する。2019年末までに中京・九州へサービスエリアを順次拡大し、20年度中に全国展開を実現するシナリオを想定している。

東京都内で記者会見した佐川の藤野博経営企画部長は「TMSの中で軽貨物チャーター運送の取り扱いはまだ10%にも満たない。ここを大きく伸ばしていきたい」と意気込みを表明。CBcloudの松本隆一代表取締役CEO(最高経営責任者)は「ドライバーの労働環境改善など業界が抱えている諸課題の解決に引き続き取り組みたい」と語った。


会見する藤野氏(左)と松本氏

「軽マッチング」の利用例※クリックで拡大

(藤原秀行)

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