米国向け冷凍寿司の海上輸送に成功
特殊冷凍ソリューション事業を展開するデイブレイクは2月26日、国際物流を手掛けるセイノーロジックスと高品質冷凍食品の海外輸出活性化に向け、コールドチェーン強化に関する事業連携を開始したと発表した。
冷凍技術で品質を保持するソリューションを得意とするデイブレイクと、国際一貫輸送に強みを持ちグローバルな物流ネットワークを構築しているセイノーロジックスが組むことで、高品質な冷凍食品の製造から海上輸送、現地保管までを最適化できると想定。
連携の第1段として2026年1月、米国向け冷凍寿司の海上輸送テストに成功した。今後、安定運用の実現へ検証を進め、日本産の高品質冷凍食品の海外輸出を加速させたい考え。
冷凍寿司の輸送中の温度管理状況をロガーデータで分析した結果、海上輸送期間中はほぼ−20℃帯を維持。一部荷捌き時にわずかな温度上昇が見られたものの、品質に影響を及ぼさない許容範囲内に収まった。さらに現地で冷蔵解凍および流水解凍の双方を実施したところ、いずれの方法でも品質に問題がなく、商品として十分に成立する状態であることを確認できたという。
デイブレイクでは、リスクが想定される環境下でも安定したコールドチェーンを実現するため、保冷効果のある段ボールや高性能断熱資材を活用し、長期間の温度維持を可能にする最適な輸送保管環境の研究を重ねてきた。
今回の輸送成功は、セイノーロジックスの徹底した温度管理体制と、デイブレイクの保管ノウハウの融合によって実現したと成果を強調している。

輸送中の温度変化データ

米国到着時の冷凍寿司(解凍状態)
今後は、双方の知見を掛け合わせながら、一層の輸送安定性向上を目指す。具体的には、デイブレイクが取得する詳細な温度ロガーデータをセイノーロジックスへ提供し、一時的な温度上昇が確認された箇所の要因を分析。データに基づく改善を進めることで、より精度の高いコールドチェーンの構築を図る。
デイブレイクの冷凍寿司は、特殊冷凍機「アートロックフリーザー」の高度な冷凍技術と独自レシピの融合によって開発。寿司の解凍工程で最も難しいとされる冷蔵解凍にも対応し、解凍後も握りたての味わいを再現できるという。
2025年6月には米国の日系スーパー「ミツワマーケットプレイス」で販売を開始。日本国内で開発された冷凍寿司が米国小売市場へ定番商品として本格導入される初の事例となり、現地でも高い評価を獲得しているという。

また、「アートロックフリーザー」は、デイブレイクの食材研究データを踏襲し、独自に開発した特殊冷凍機。21年10月の発売以降、導入先は約700社を越えた。一般的な冷凍の場合、細胞内の水分が氷に変わる際に細胞が損傷。特殊冷凍は、急速かつ均一に凍結することで氷結晶が小さく生成され、細胞の損傷を減らし、うまみ成分の流出を防ぐ仕組み。
さらに、冷風の循環に技術が加わり、食品に与えるダメージを低減。素材本来の風味や食感を保ち、調理済みの食品も、できたての味を再現できる。

(藤原秀行)※いずれもデイブレイク提供











