日新と東洋トランス、日通の3社参加、危険物の手続きなど確認
国土交通省は8月21日、シベリア鉄道を使った貨物輸送プロジェクト事業に関し、2019年度は輸送ルートを日本~欧州間に拡大し、3件実施すると発表した。
同事業に参加するのは日新、東洋トランス、日本通運の3社。日新は今年9~10月にかけ、神戸からチェコのプラハまでアクリル系ポリマー(水溶性ポリマー)をタンクコンテナで輸送する予定。
東洋トランスは同じく今年9~10月、富山からポーランドのビエルスコ・ビャワまでの間、リチウムイオンバッテリーを含む電気電子部品などを運ぶ計画。日通は今秋、ドイツのハンブルクかポーランドのワルシャワから日本まで機械部品や自動車部品などを混載して輸入する方向で調整している。
このうち、東洋トランスの輸送については、8月29日に富山の伏木富山港国際物流ターミナルで出発式を行う。
国交省などはパイロット事業を通じ、モスクワから西の欧州までの間でリードタイムがどの程度掛かるかや、危険物の輸送に関わる手続きが具体的にどのようなものがあるのかなどを確認。航空や船舶に続く新たな国際輸送ルートとして活用できるよう検討を進める。
(藤原秀行)
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