VisaがONEにB2Bカード決済の提供開始、海運取引のデジタル化促進

VisaがONEにB2Bカード決済の提供開始、海運取引のデジタル化促進

中小荷主の資金繰り支援も

ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)は4月7日、Ocean Network Express(オーシャン・ネットワーク・エクスプレス、ONE)が中小規模の荷主企業向けに提供するファイナンス関連総合ポータル「ONE Finance」で、Visaを初のB2Bカード決済サービスとして採用したと発表した。

請求・支払プロセスの効率化と透明性向上を図り、中小荷主企業の資金管理負担の軽減や、海運業界における業務プロセスのデジタル化を支援するのが狙い。



VisaはONEとの提携を通じ、日本市場でB2Bカード決済を活用した新たな決済プロセスの構築を支援し、中小荷主の資金繰り改善と海運取引の利便性・透明性の向上に向けた取り組みを推進することにした。

中小荷主にとっては、後払いが可能なカード決済を導入することで、より資金繰りの柔軟性が高まり、経営負担の軽減につながると想定。支払い確認の即時化により、貨物や書類のリリースが迅速になり、物流全体のスピードと利便性の向上にもつなげられると見込む。

また、ONEが目指すコンテナ海運事業のDX化を推進するため、Visa主催のワークショップなどを通じ、B2B決済における課題やデジタル化の可能性について検討を重ねてきた。

今回、VisaのB2Bカード決済サービスがONEのファイナンス関連の総合ポータル「ONE Finance」に組み込まれたことで、より円滑で透明性の高い請求・支払プロセスが可能になるとアピールしている。

ONEにおける他国での導入・展開についても、Visaのグローバルネットワークを活用し、幅広く支援する。

カード決済データと会計システムの連携により、支払情報の自動突合が可能となり、手作業による照合作業が大幅に削減できるほか、Visaネットワークによる決済保証によって、未回収・遅延リスクが低減し、資金回収サイクルの安定化にも貢献すると想定。



海運業界でカード決済の普及が進んでいない中、今回の取り組みは、サービス価値の向上を通じて取引量の拡大や新規顧客獲得の可能性を広げる一つのステップになるとみている。ONEとしても管理業務の負荷軽減につながると期待している。

(藤原秀行)

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