IT技術で物流業界の課題解決を支援
航空測量最大手のパスコと総合ナビゲーションサービス大手のナビタイムジャパンは9月4日、トラックドライバー不足など物流業界が直面している課題の解決支援に向けて業務提携することで合意したと発表した。
パスコの配車管理システムとナビタイムのナビゲーションアプリを組み合わせ、高度な配送計画から最適・正確な経路情報などをワンストップでクラウド提供。今なお個人の力量・経験値に依存している物流現場の現状をIT技術で打開するとともに、デジタル化を通じて効率的な企業経営や現場オペレーションの実現につなげたい考えだ。
具体的にはパスコの「LogiSTAR(ロジスター)配車管理簿」、ナビタイムの「ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」をシステム連携。前者で複数の荷物・車両・配送先などの各種条件を高速演算して最適な配送計画(車両数・配送先・配送順など)を立て、データを後者に送りドライバーはスマートフォンをモバイルナビとして活用する。
ベテラン担当者のノウハウをシステム処理によって均一精度かつ短時間で配送計画へ反映し、これに基づいた最短経路や到着時間予測などの情報をスマホがカーナビとなってドライバーに伝達。配送計画、輸配送における無駄をなくすことで効率化と業務負荷軽減を図る。
(鳥羽俊一)