慢性的渋滞緩和でICT活用を国や道路会社に働き掛けへ
小池百合子東京都知事は9月9日の都議会本会議で、首都高速道路の本線に設置されている料金所の撤廃を目指す考えを示した。慢性的な渋滞の緩和を図るのが狙い。
野上純子議員(公明)の代表質問に答えた。野上議員が現行のETCに加え、海外の事例を参考にして、プリペイドカードによる料金徴収も行えるようにして本線上の料金所を撤廃すべきだと持論を展開。
これに対し、小池知事は「ETCカードとは情報の読み取り、通信の方法が異なっており、システムの大幅な改修が必要となるなど課題はあるが、クレジットカードを持つことのできない方などへの対応に資する手法の1つと考える」と理解を示した。
その上で「国や高速道路会社に対してETCの一層の普及啓発を働き掛けるとともに、さまざまなICT技術の活用についても提案するなど、本線料金所の撤廃に向けて取り組んでいく」と明言した。
首都高では都内にある大井、平和島の2か所の料金所で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでの撤去を目指して作業が進められている。
(藤原秀行)※写真はイメージ