オリックス、ワコーパレットの完全子会社化を正式発表

オリックス、ワコーパレットの完全子会社化を正式発表

自社の物流施設開発やロボットレンタルとの相乗効果発揮目指す

オリックスは9月27日、パレットなど物流機器の販売・レンタル大手ワコーパレット(大阪市)の全株を同月取得、完全子会社化したと正式発表した。取得額は開示していないが、関係者によれば400億円前後とみられる。

同社を傘下に迎え入れ、オリックスがグループで注力している物流施設開発や物流現場向け自動搬送ロボットのレンタルなどの事業との相乗効果を発揮することを目指す。

ワコーパレットは1970年創立で、2019年2月期の売上高は約118億円。プラスチックパレットや木製パレット、ロールボックスパレット、ネステナー、冷凍冷蔵コンテナ、ドライコンテナなど取り扱う商品は多岐にわたる。国内に4事業所、約80の物流センターを展開している。同社ホームページによれば、取引先の企業は約1万7000、事業所は約7万2000に上るという。

オリックスはワコーパレットのリソースを有効活用することで、自社の物流施設を利用する物流事業者や荷主企業の物流業務効率化のニーズを満たせると期待。併せて、インターネット通販の成長に伴い物流の小口化・高頻度化が今後も続くと見込まれるため、ワコーパレットに対する物流機器の販売・レンタル需要も底堅く推移すると展望している。子会社化した後も、ワコーパレットの経営の独立性を尊重する予定。

オリックスは3大都市圏を中心に全国で40超の物流施設を開発している。

(藤原秀行)※写真はイメージ

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