12月に事業開始、早期の実用化目指す
戦前の森村財閥を源流とする森村グループに属する日本ガイシ、TOTO、ノリタケカンパニーリミテド、日本特殊陶業の4社は9月27日、セラミックを中心材料として空気中の酸素や都市ガスから作った水素を反応させ、電気を生み出す「固体酸化物形燃料電池(SOFC)」の研究開発を担う新会社「森村SOFCテクノロジー」(愛知県小牧市)を8月9日に共同出資で設立したと発表した。
SOFCは高効率な発電が可能でCO2を排出しないなど環境負荷も低いのがメリット。家庭用や事業用の発電機などへの活用が期待されているが、量産化が難しいことなどがネックとなっている。
各社がこれまで単独で確立を目指してきた技術を持ち寄り、新会社をベースとして研究・開発を加速。コスト低減と耐久性向上を図り、早期の実用化にこぎ着けたい考え。
新会社は日本特殊陶業の小牧工場内に設置。今年12月に事業をスタートする。事業開始時の出資比率は日本特殊陶業67%、TOTO20%、日本ガイシ8%、ノリタケカンパニーリミテド5%。
今年3月に共同出資会社設立を発表した4社首脳
関連記事:森村グループ4社、燃料電池開発の新会社を12月設立へ
(藤原秀行)