江崎グリコ、埼玉の専用センター拠点に原材料サプライヤーと共同で在庫管理「VMI」開始

江崎グリコ、埼玉の専用センター拠点に原材料サプライヤーと共同で在庫管理「VMI」開始

関東5工場への納品効率化、トラックドライバー不足に対応

江崎グリコは10月28日、お菓子など食品の製造に必要な原材料に関し、サプライヤーと共同で在庫を一括管理する「VMI(ベンダーによる在庫管理)」を本格的に始めると発表した。

専用の拠点「関東VMIセンター」が同日、埼玉県加須市で稼働を開始した。トラックドライバー不足が深刻化する中、多岐にわたる原材料を同センターに集約、高い精度で需要を予測して適正に出荷し、積載率の向上と納品回数削減、トラックの輸送距離短縮による環境負荷軽減を図る。

VMIはバイヤー(顧客)側の在庫や出荷・販売に関する情報をベンダー(納入業者)側と共有することで、ベンダー側が在庫を適切に管理・補充できるようにする仕組み。同センターはグループの関東5工場(那須グリコ乳業、茨城グリコ、関東グリコ、グリコ千葉アイスクリーム、東京グリコ乳業)が扱う常温原材料を対象とする。

これまでは個々のベンダーが受注するたびにそれぞれの工場へ納品しており、積載率が低いままでのトラック輸送など非効率が見られた。今後は江崎グリコが出す高精度の需要予測をベースに、ベンダーは1回当たりの納入量やタイミングを考慮できるため、より高効率の納入が可能になると見込んでいる。ベンダーは納入作業を減らせるため負荷軽減につながるほか、江崎グリコとしても荷降ろし業務の効率化を図ることができるとみている。

同社は物流効率化に向け、31フィートコンテナを往路・復路で有効活用し、空で回送される距離を減らすコンテナラウンドユースや、東京~大阪間での鉄道貨物を使ったモーダルシフト、シート状パレットの導入による積み降ろし作業の効率化などを進めている。


VMIの体制※クリックで拡大


VMIのイメージ※クリックで拡大(いずれも江崎グリコ提供)
(藤原秀行)

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