ロコンド、「物流内製化」の基本姿勢は今後も堅持し庫内機械化にも意欲

ロコンド、「物流内製化」の基本姿勢は今後も堅持し庫内機械化にも意欲

オペレーション本部・中村シニアマネージャーが方針説明

靴やアパレルのECサイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンドの中村知貴オペレーション本部シニアマネージャーは11月7日、千葉県八千代市の物流施設「GLP八千代Ⅲ」建設予定地での起工式に際し、現地でメディアの取材に応じた。

中村氏は、同社が物流の基本方針としている内製化について「当社の代表は自分たちの手で、自分たちで商品を送ることが一番お客さまへのサービスになると考えて動いている。その方針は全くぶれない」と語り、今後も堅持する方針を明言した。

その一環として、日本GLPが同市内で開発する「GLP八千代Ⅱ」と「GLP八千代Ⅲ」を一体的に活用する姿勢を強調。日本GLPと連携し、庫内の機械化にも積極的に取り組む考えを示した。

ロコンドは現在、同市内の「GLP八千代Ⅰ」約1万坪を利用している。中村氏はまず「GLP八千代Ⅱ」の完成後、2020年4月中旬から完全に同施設へ移り、利用スペースが約1万6000坪に拡大するとの流れを説明。

「当社が『GLP八千代Ⅰ』に移った際も、それまでの6000坪から1万坪に拡大した時には、この広大な庫内は(商品で)埋まらないだろうと思っていたが、半年くらいで(対応を)どうしようか、というような感じになった」と語り、今後もECの取扱高が拡大すると見込んで早期に利用スペース増強へ動いたことを明らかにした。

物流拠点の在り方については「数件構える形では動きが取りづらく、目が行き届かないというところはあると思う。倍々ゲームで在庫が増えていることを考えると、数年で次を考えることになるかもしれないが、その場合もこの近くで拠点を探すことになるだろう」と述べ、当面は八千代市を軸にして物流のサービスレベルアップに取り組む意向を表明した。また、ECサイトに出店している顧客の物流をサポートする事業も引き続き注力することを明示した。


現地で記者会見に臨む中村氏
(藤原秀行)

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