日通総研が見通し公表、景気悪化が影響と分析
日通総合研究所は12月24日、2019~20年度の経済と貨物輸送の見通しを公表した。
国内の貨物総輸送量は19年度の通期で前年度から0・7%減、20年度は3・2%減を見込む。景気悪化の影響で荷動きが鈍化するとみており、20年度は一般貨物に限定すれば3・7%減になると想定している。
国内の貨物総輸送量の推移(日通総研資料より引用)※クリックで拡大
国際貨物輸送は輸出の外貨コンテナが19年度は4・2%減と落ち込むものの、20年度は1・0%増とプラスに転じるシナリオを描いている。米中貿易摩擦など世界経済の減速感が一服することで、2年ぶりのプラスになると予測している。ただ、輸入は19年度が0・3%減、20年度も0・4%減とマイナス基調が続くとの見方を示している。
国際航空も輸出は19年度の21・3%減という大幅な落ち込みから、20年度は0・6%増と小幅ながらプラスに転じると試算。一方で輸入は19年度が4・7%減、20年度も1・4%減と低迷する予想を立てている。輸出と輸入で明暗が分かれる格好だ。
(藤原秀行)
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