ショッピングセンター、2019年は総数が小幅ながら16年ぶり前年割れ

ショッピングセンター、2019年は総数が小幅ながら16年ぶり前年割れ

新規開店、小商圏型がメーンに

2019年末のショッピングセンター(SC)の総数が小幅ながら03年以来、16年ぶりに前年を下回ったことが、日本ショッピングセンター協会がこのほどまとめた調査結果の速報値で明らかになった。新規出店は前年より多かったが、閉店数が上回った。人口減少が激しい地方エリアで閉店が相次いだことや、インターネット通販が伸びていることなどが影響したもようだ。

新規出店は地域住民向けの公園などと組み合わせて開発した小商圏型がメーンで、大規模施設は少なかったという。物流にも少なからず影響を及ぼしそうだ。

調査結果によると、19年に開業したSCは前年末から9増えて46カ所となったが、閉店したSCは47カ所に達した。その結果、総数は前年末から1減少の3219にとどまった。開業したSCの約4割に当たる18カ所は既存施設の建て替えなどのリニューアルだった。

20年に関しては現時点で40カ所の新規開店が見込まれている。同協会は再開発の進捗などで今後も地方エリアで新規出店が増える可能性があるとの見方を示している。

(藤原秀行)

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