位置情報分析の東大発LocationMind、CFOに三井住友銀出身の小川竜馬氏が就任

位置情報分析の東大発LocationMind、CFOに三井住友銀出身の小川竜馬氏が就任

経営体制強化で物流ソリューション提供拡大など目指す

GPSを活用した位置情報の解析などを手掛ける東京大学発のベンチャー、LocationMind(ロケーションマインド)は2月21日、2023年2月に三井住友銀行出身の小川竜馬(おがわ・りゅうま)氏がCFO(最高財務責任者)に就任したと発表した。

新たな経営体制の下、車両位置のビッグデータ活用による物流ソリューションの提供拡大、人流分析ダッシュボードツール「LocationMind xPop(エックスポップ)」の開発促進、宇宙事業の「信号認証」(準天頂衛星システムみちびきを通じて改ざんできない高セキュリティな位置情報を提供する技術)による測位市場の高度化に向け、取り組みを強化する。


小川新CFO(LocationMind提供)

小川氏は三井住友銀行でコーポレートローンやプロジェクトファイナンスといったデットファイナンス業務に従事。2015年からSMBC日興証券の投資銀行部門で国内外の公募増資やIPO(株式公開)などのエクイティファイナンス、国内とクロスボーダーのM&Aアドバイザリー、上場企業の財務分析やIRサポートなどを主導してきた。

小川氏は就任に際し「人流AI・宇宙産業の大きな成長可能性とそれを可能にする各領域のエキスパート集団で構成されたLocationMindに大きな可能性を感じ、また、役社員の並々ならぬ決意に強く心を打たれ、この度CFOとして参画いたしました。私のミッションは、同社の魅力をグローバルな資本市場に浸透させ、著しい成長を遂げる市場の牽引役となれるよう規律あるファイナンス戦略を実行することです。同社の企業価値の最大化に貢献できるよう全力を尽くして参ります」とコメントした。

LocationMindは創業者の東京大学・柴崎亮介氏の研究室が手掛けてきた位置情報解析技術を継承するデータサイエンティスト集団として、研究者の目線で社会の課題を解決することを目指し、2019年に創設。内閣官房の新型コロナウィルス感染症対策HPをはじめ、東京都コロナ感染症モニタリング会議、商業施設への来訪分析など、精細かつ精度の高い分析データを提供している。

(藤原秀行)

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