ヤードの復旧・再開進むも一時閉鎖の影響大
9月4日に日本へ上陸し関西地区を中心に大きな被害をもたらした台風21号の影響により、阪神港のドレージ輸送に支障が出ているもようだ。
大阪湾での記録的な高潮と暴風雨から各ヤードが操業を一時停止。復旧・再開は進展しているものの全面稼働には至っていない。
搬出可能なコンテナの引き渡しは行われているが、操業停止に伴う貨物の滞留などから新規オーダーの受け入れが困難な状況にあると伝えられる。
ある業界関係者は「このままでは年末の繁忙期が非常に心配」と警戒感を強める。
阪神港の機能まひが東京港に及んでいるとの見方もあり、慢性的な混雑と人手不足も加わって「ドレージ事業者に10月のオーダーは軒並み断られた。7月の西日本豪雨以降、今夏は大型の台風が立て続けに上陸したことで現場はかなり混乱している」(別の業界関係者)と自然災害のダメージを指摘した。
(鳥羽俊一)