米C&W、東京・浮間舟渡の冷凍・冷蔵倉庫2棟をリノベーション

米C&W、東京・浮間舟渡の冷凍・冷蔵倉庫2棟をリノベーション

1棟は公共ロジスティックス入居決定、今後も温度帯施設の提案視野

米不動産サービス大手のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は3月10日、グループのクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメント(C&WAM)が、運用している東京・板橋区浮間舟渡の冷凍・冷蔵倉庫「LF板橋」の設備を最新機器に入れ替えるリノベーションに着手したと発表した。

LF板橋は首都高5号池袋線の中台ICから約2キロメートル。主に冷凍食品を取り扱っており、温度帯別の管理が可能。築20年以上が経過していたのを受け、内部を刷新して付加価値向上を図った。地上4階建てで、2棟ある倉庫の延べ床面積は約5000坪。マイナス25度までの温度設定を可能とする最新設備を導入する予定(一部はチルド施設)。

2棟のうち、賃貸面積が約2320坪のノース棟は、公共ロジスティックス(東京)の入居が決定した。同社の要望に沿って冷凍区画をメーンとしたカスタム工事を実施する。

残るサウス棟(賃貸面積約2690坪)は引き続きテナントを募集中で、こちらもノース棟と同様、入居企業の要望を踏まえた設計を施す計画。使用開始は2021年を見込む。


「LF板橋」の外観(C&W提供)

C&Wロジスティクス&インダストリアルサービスの前田謙アソシエイト・ディレクターは「本物件は物流不動産業界でも珍しい温度帯倉庫リノベーション案件。スペックの決定などお客さまと膝を突き合わせての打ち合わせを行い、お客さまのビジネス拡大に寄与できるソリューションを提供できたのではないかと考えている。今後はテナント未決定のサウス棟のリーシング活動を進めながら、その他のエリアでも温度帯倉庫の提案を行っていきたい」と強調している。

C&Wグループは板橋のほか、大阪・堺や埼玉・鶴ヶ島でも「LF」ブランドを冠した物流施設のアセットマネジメントを受託している。

(藤原秀行)

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