農作物の収穫量などAIで予測、不作時の代替調達費用は保険でカバー

農作物の収穫量などAIで予測、不作時の代替調達費用は保険でカバー

損保ジャパンやユニシスなど、安定供給支える新サービス共同開発へ

SOMPOホールディングス(HD)と傘下の損害保険ジャパン日本興亜、SOMPOリスクマネジメント、日本ユニシスは3月12日、食品加工メーカーや卸、商社などが農作物を安定的に調達し、商品を出荷できるよう支えるサービスや損害保険を共同開発すると発表した。

日本ユニシスが持つAI(人工知能)を活用したデータ分析システムを生かし、農作物の収穫量や品質、収穫できる時期、需要に関する予測手法を確立。メーカーなどに情報提供するとともに、天候不順などで十分収穫できないことが見込まれる場合には追加で農作物を調達するために必要なコストの見通しをあらかじめ算出、迅速に対応できるようバックアップする。

SOMPOグループは不作時の代替調達でかさんだ費用を補償する保険を開発、キャッシュフローの面から安定経営を後押しする。今後、2020年度中に中四国エリアで予測などに関する実証実験を行った上で、21年度以降の商品化を目指す。


新サービスのイメージ(SOMPOHDなど提供)※クリックで拡大

(藤原秀行)

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