日本初、宅配大手3社が共同で「客貨混載」

日本初、宅配大手3社が共同で「客貨混載」

宮崎・西米良の村営バス活用、21キロメートル

ヤマト運輸と佐川急便、日本郵便の宅配大手3社は3月23日、日本工営と連携し、宮崎県西米良村で、村営のコミュニティーバスを使い、空いたスペースで宅配の荷物を運ぶ「貨客混載」を同日開始すると発表した。宅配3社が共同で貨客混載を行うのは初めて。

「カリコボーズのホイホイ便」のサービス名で展開。同村内の村所地区~小川地区間約21キロメートルをバスで運んだ後、小川地区で村の委託配達員が各戸へ荷物を届ける。併せて、地区の住民や村内の事業者が両地区間で農作物などの荷物を運ぶ際にも用いることができる。

宮崎県では、地元の宮崎交通の路線バスでヤマトと日本郵便が貨客混載を既に展開している。今回は初めて3社共同となるほか、白ナンバーのバスを使った貨客混載としても極めて異例。

コミュニティーバスは自家用有償旅客運送として平日に1日3往復、土日祝日は1日1往復しているが、人口減少で利用者が落ち込み、存続が厳しい状況にあるため、宅配大手の力を借りて稼働率を向上させたい考え。


貨客混載のイメージ※クリックで拡大


貨客混載の様子(いずれも各社プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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