独自のシステム建築手法「NSスタンロジ」を初採用
新日鉄住金エンジニアリングは10月9日、堺市内で建設工事を進めていたBTS型物流施設「ロンコプロフィットマート堺」が8月31日に完成・引き渡したと発表した。
BTS 5リアルエステート販売合同会社より受注していたもので、関西・中部地区を中心に展開する物流企業のロンコ・ジャパン(大阪市)が専用施設として使用する。
施設規模は鉄骨造地上2階建て、延べ床面積約2万平方メートル。約1200トンの鉄骨、同社製の耐震部材「アンボンドブレース」32本を配置して耐震性能に優れた物流施設を実現した。
また今施設では同社独自のシステム建築手法「NSスタンロジ」を採用。構造設計ノウハウ、システム建築商品(「スタンパッケージ」)の標準化技術を組み合わせて▽躯体数量削減によるコスト低減▽耐震性能向上▽工期短縮――を同時両立させた。
とりわけ床部分の品質管理に注力するとともに全体の工程管理を徹底、約7カ月間という短工期を完全無災害で遂行した。同手法による完成工事案件は今回が初めて。
同社は物流施設を得意分野の一つと位置付けており、鋼構造エンジニアリング力と鉄鋼の知見を生かした施設企画・技術力で積極的な営業活動を展開。同分野における受注実績は直近10年間で約220万平方メートルに上る。
(鳥羽俊一)
完成した「ロンコプロフィットマート堺」(新日鉄住金エンジニアリングウェブサイトより)