日本を基本、欧米やアジアも投資対象に
ヤマトホールディングスは3月31日、独立系ベンチャーキャピタル大手グローバル・ブレインと共同で、スタートアップ企業に投資するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「KURONEKO Innovation Fund(クロネコイノベーションファンド、YMT-GB投資事業有限責任組合)」を4月1日付で設立すると発表した。
CVCは物流やサプライチェーンに変革を起こしうる革新的な技術・ビジネスモデルを有する国内外のスタートアップ企業を投資対象に設定。ヤマトグループが持つ経営資源のオープン化を通じ、物流や関連市場で成長モデルの創出を目指す。ヤマトグループと協業が見込めるスタートアップ企業にも照準を合わせている。
CVCは50億円規模でスタートし、運用は10年間。対象となるスタートアップ企業は「シード」(創業期)、「アーリー」(創業から間もない企業)、「ミドル」(事業が軌道に乗り始めた企業)を基本に据える。日本を基本とするが、欧米やアジアでも有望な企業があれば投資する予定。
物流業界ではセイノーホールディングスも、ベンチャーキャピタルのスパイラル・キャピタルと組み、今年1月に物流領域のスタートアップ企業を対象とするファンドを組成している。
グローバル・ブレインの百合本安彦CEO(最高経営責任者)とヤマトホールディングスの長尾裕社長(両社プレスリリースより引用)
(藤原秀行)