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【新型ウイルス】愛媛・新居浜市の小学校、長距離トラック運転手の子どもに登校自粛要請

【新型ウイルス】愛媛・新居浜市の小学校、長距離トラック運転手の子どもに登校自粛要請

入学式・始業式を欠席、学校と市教委が「判断誤り」と謝罪

愛媛県新居浜市の市立小学校で、新型コロナウイルスの感染が拡大している東京や大阪などを行き来する長距離トラック運転手の2世帯に対し、新1年生を含む子ども3人を登校させず自宅待機とするよう要請していたことが明らかになった。

子ども3人に体調の悪化は見られなかったが、4月8日の入学式と始業式を欠席した。学校と市教育委員会は判断が誤っていたと謝罪、自宅待機要請を撤回した。

市教委によると、市教委は新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、新学期が始まるのに合わせて4月7日に市内の全小中学校を通じ、各家庭に感染の拡大している地域を訪れたかどうかと、家庭内に体調不良の家族がいないかどうかを確認するアンケート調査を実施した。この2点をいずれも満たす家庭があった場合、児童の登校自粛要請を検討するよう学校側に求めることが目的だった。

その際、運転手の家庭から学校に対し、仕事で感染拡大地域に行ったが登校してもよいかどうか問い合わせが寄せられたため、学校側が市教委に相談。市教委側は「感染リスクが高い」との見解を示したため、学校側も自宅待機を運転手の家庭に要請、了承を得たという。

その後、運転手が勤める運送会社の関係者が「運送業の家族は感染リスクが高いとするのは職業差別に該当するのではないか」と指摘。市教委と学校は不適切な判断だったと認めた。2世帯のうち1世帯の子どもは既に登校を再開、もう1世帯も来週から登校を再開する意向という。

市教委の高橋良光教育長はロジビズ・オンラインの取材に対し「お子さんが元気であれば登校していただくと市教委で申し合わせていたが、当時は緊急事態宣言が出されるということもあり、感染のリスクを下げなければいけないということに関係者の意識が集まり過ぎてしまい、誤った判断をしてしまった」と説明。「職業差別をする意図は全くなかった。運送業界の皆さまに不快な思いをさせてしまったことを深くおわびしたい」と謝罪した。

高橋教育長は、各学校との校長会議であらためて体調悪化がなければ学童には登校してもらうことを確認するとともに、児童にトラックドライバーのように現在のような厳しい環境下でも身を挺して働いてくれている人たちがいることを伝え、物流の社会的意義の大きさを理解してもらう重要性を訴えたと説明している。

(藤原秀行)

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