第1期生3人が日本語学校入学、卒業後グループ企業に就職へ
鈴与は4月10日、在日ブラジル人を対象とした就労支援奨学金制度を創設したと発表した。
同社グループと在浜松ブラジル総領事館の共同事業として実施。鈴与が本拠を置く静岡県内の西部地区に居住している在日ブラジル人の若者向けに提供していく予定。
日本語学校で日本語を学び、卒業した後は鈴与グループの企業に正社員として就職することを想定。学費は鈴与グループが貸与し、一定期間勤務すれば奨学金の返済を免除する。
第1期生として、静岡理工大グループの浜松日本語学院に3人が同日入学した。1年間通学しながら卒業後に就職する予定の会社でアルバイトとして経験を積み重ねることで、入社後に即戦力として活躍してもらう考えだ。
在浜松ブラジル総領事館のフーバルチ・エルネスト総領事は「鈴与の皆さまの『人々が必要としている物事を理解し支援する』という姿勢のおかげで、当領事館と鈴与グループが連携したプロジェクトを開始することができた。このプロジェクトが、若いブラジル人が資格を得て、安定した雇用を獲得できる新たな機会になればうれしく思う」とのコメントを発表した。
奨学金制度第1期生として入学した在日ブラジル人3人と記念撮影に応じる浜松日本語学院の竹下知宏校長(右から2人目、鈴与提供)※クリックで拡大
(藤原秀行)