再開発第1弾、5万平方メートルの複合物流施設に刷新
南海電鉄グループの泉北高速鉄道は4月3日、建設を進めてきた「北大阪トラックターミナル1号棟」の竣工式を現地で開いた。
同ターミナルは大阪中心部から約10キロメートルの大阪府茨木市の流通業務団地内に位置。近畿道大阪中央環状線の摂津北ICに近接している。営業開始が1974年で老朽化が進んでいることなどから施設内で再開発を推進し、トラックターミナル機能に加え物流機能も高めることで輸送品質の向上をサポートする。新1号棟はその起点となる施設と位置付けられている。
地上4階建て、延べ床面積は4万9980平方メートル。1~2階はトラックターミナル(71バース)、3~4階は配送センターとして3階に接車バースを32設置。2~3階へは広幅員のスロープでトラックが直接アクセスできるよう設計している。複層階のトラックターミナルは全国初という。
泉北高速鉄道は「幹線輸送を行うトラックターミナルと荷主の配送センターが一体となった複合的な物流施設として、迅速かつ効率的な物流を実現する利便性の高い物流施設を提供する」と説明している。1~2階はトナミ運輸と第一貨物、久留米運送の特積み運送事業者3社が入居。3~4階は食品卸の旭食品が利用する予定。
働きやすい環境の確保へラウンジや屋上テラスを設けるなどの工夫を凝らしている。
久留米運送は4月20日、同トラックターミナル内の8号棟から新1号棟内の2階に「北大阪支店」を移転すると発表した。営業開始は5月7日。
新1号棟の外観(久留米運送プレスリリースより引用)※クリックで拡大
(藤原秀行)