乾汽船監査役、筆頭株主アルファレオ招集の臨時株主総会開催禁止の仮処分を東京地裁に申し立て

乾汽船監査役、筆頭株主アルファレオ招集の臨時株主総会開催禁止の仮処分を東京地裁に申し立て

決議方法に法令違反か著しい不公正ありと主張

乾汽船は4月24日、筆頭株主の投資会社アルファレオホールディングスが5月7日に招集している臨時株主総会に関し、乾汽船の加島昭久監査役が東京地裁に同日、開催禁止の仮処分を申し立てたと発表した。臨時株主総会は乾汽船の買収防衛策廃止を議題とする予定。

乾汽船は申し立ての理由について、アルファレオが招集しようとしている決議方法には法令違反か著しい不公正があり、乾汽船に著しい損害が生じる恐れがあると説明。

具体的には、乾汽船が株主から集めた委任状に対してアルファレオが無効と主張、出席議決権に算入しない可能性が極めて高く、その場合は法令違反になると指摘している。さらに、アルファレオが招集通知の中で、臨時株主総会に入場できる株主は同社を含めて3人に制限している点が「合理的な範囲内」を超えていると批判。

この2点を踏まえ、仮に総会で買収防衛策廃止が可決された場合は同社の企業価値や株主共同の利益が毀損される可能性が高いとの見解を示している。

(藤原秀行)※写真は昨年11月開催の乾汽船臨時株主総会会場

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