8月の米国向け海上コンテナ、中国発は13%減で12カ月連続落ち込み

8月の米国向け海上コンテナ、中国発は13%減で12カ月連続落ち込み

米デカルト・データマインのアジア10カ国・地域調査、在庫積み上がりが影響

米調査機関デカルト・データマインが9月15日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、8月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比13.1%減の155万4327TEU(20フィートコンテナ換算)だった。2022年の後半から前年実績より2桁の落ち込みが続いている。

世界から米国向けの輸送量全体を見ても、8月は12.6%減の219万4995TEUで、やはり2桁の減少となった。米国で在庫が積み上がっていることが引き続き影響しているとみられる。

前月の7月実績比では10カ国・地域発が1.7%増、世界合計が0.8%増で、改善の兆しも見られる。

国・地域別の8月実績は、10カ国・地域のうち、日本とインドを除く8カ国・地域が前年実績を下回った。シェア5割強で取扱量が首位の中国は14.4%減の91万8026TEUで、12カ月続けて2桁の減少を記録した。

取扱量2位の韓国は前年同月から14.9%減の15万5057TEU、3位のベトナムは10.3%減の14万8220TEU、4位の台湾は15.4%減の7万6887TEUと、上位は軒並み2桁の置き込みだった。日本は11.6%増の3万2664TEUだった。

前月の7月実績と比べると中国は1.2%増でほぼ横ばい圏だった。韓国は12.2%減少した。

8月の主要品目別実績は、上位10品目全てがマイナスとなった。トップの家具類は12.3%減、2位の電子電機は0.1%減、3位の機械類は13.5%減などとなった。

米国発アジア主要10カ国・地域向け(復航)の7月分は2.3%減の41万53TEU。トップの中国向けは2.1%減の11万4155TEU、2位の日本向けは14.2%減の4万5727TEU、3位の韓国向けは15.3%減の4万1900TEUだった。

(藤原秀行)

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