【動画】「Xフロンティア」のEC事業者向け最新ロボット活用拠点をメディアに公開

【動画】「Xフロンティア」のEC事業者向け最新ロボット活用拠点をメディアに公開

佐川グローバルロジ、ピッキングから梱包まで大幅に自動化

SGホールディングス傘下で3PL事業などを手掛ける佐川グローバルロジスティクス(SGL)は5月11日、SGHDグループの大型物流施設「Xフロンティア」(東京・新砂)内に4月1日開設したEC事業者向けの最新ロボット活用拠点「シームレスECプラットフォーム」をロジビズ・オンラインなどのメディアに公開した。

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「Xフロンティア」の外観(SGHDグループ提供)

同拠点は約3万平方メートルのフロアに商品の入出荷作業を効率化する自動棚搬送ロボットや自動梱包機、自動倉庫などの先進機器をそろえ、従量課金制で提供する「シェアリング・フルフィルメントサービス」を展開。マテハン設備導入・運用の負担を軽減し、業務効率化と事業規模拡大をサポートすることで、中小事業者や新規にECへ参入した事業者の需要取り込みを図る。

AGV(無人搬送機)として中国系メーカーのギークプラス製「EVE(イブ)」やカナダ・クリアパスロボティクス製の「OTTO(オットー)」を活用。自動梱包機はイタリア・CMCの「CartonWrap(カートンラップ)」を採用している。

EVEが商品を収めている棚の下に潜り込んで持ち上げ、ピッキング作業のエリアまで運ぶ仕組み。ピッキングした商品を専用のかご台車に移すとOTTOが自動梱包のエリアまで届ける。自動梱包機は商品の大きさを測定して最適なサイズに段ボールを組み立てることが可能で、1時間当たり最大800個を処理できる。


在庫商品を納める専用の棚。SGHDグループカラーのブルーに統一している(※以下、写真は全てクリックで拡大)


棚を持ち上げてピッキング作業エリアまで運ぶEVE


ピッキングした商品を専用の台車(左)に乗せると、OTTO(右)が梱包エリアまで自動的に運ぶ


巨大な自動梱包機


大きさが異なる商品ごとに適切な空間を保ちつつ自動梱包

今後はオカムラが取り扱っている自動倉庫システム「AutoStore(オートストア)」も庫内に構築する予定。既にEC事業者から引き合いが来ており、5月中に本格稼働を開始する見込みという。

Xフロンティアは1~4階に佐川急便の大規模中継センター、5階の別フロアに国際物流を担うSGHグローバル・ジャパン(SGHGJ)の拠点がそれぞれ入り、国内・国際物流を一体的に展開することを想定している。SGLは佐川やSGHGJと連携して出荷の迅速化や越境EC参入などの面でも事業者を後押ししていきたい考えだ。

(藤原秀行)

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