日銀発表、コロナ感染拡大で旅客便運航減少など響く
日本銀行が5月26日発表した4月の企業向けサービス価格指数(速報値、2015年平均=100)によると、総平均は104・1で前年同月比1・0%上昇、前月比では0・8%下落した。
個別に見ると、国際航空貨物輸送は前年同月比65・9%と大幅に上昇、9・7%下落していた3月から激変した。国内航空貨物輸送も32・2%上がり、3月(0・8%下落)から一転した。新型コロナウイルスの感染拡大で旅客便の運航が世界的に急減、貨物輸送スペースが縮小する一方で需要が伸びていることなどが影響した。
外航貨物輸送(タンカー)は11・6%、内航貨物輸送(自動車航送船など)は6・2%といずれも3月から上昇幅が拡大した。宅配便などの道路貨物輸送は2・3%上昇(3月は3・0%上昇)した。
国際運輸を除いた総平均は前年同月比0・9%上昇で、国際航空貨物輸送などの寄与度が大きかったことを示した。
(藤原秀行)